第2章 ~吃音の私~

 

私の一番の悩みとは「吃音症」であるということです

 

吃音とは、言葉を流暢に話すことが難しい発話障害のひとつです。

頭ではわかっているが、いざ言葉に出す時うまく言葉に出せない。また、言葉が円滑に話せない、スムーズに言葉が出てこないことです。

 

人によって吃音の症状は様々ですが、大きく分けると3つの型があります。

 

連発型:発語時に言葉が連続して発せられる

👉 例「こ、こ、こ、ここここんにちは」

伸発型:語頭を伸ばして発音してしまう

👉 例「こ、こーーーーーんにちは」

難発型:瞬間あるいは一時的に無音状態が続く

👉 例「・・・・・こんにちは」

 

私の場合は、難発型です。

 

 

私は幼少期の頃から吃音を発症しています。正確には保育園の年長組辺りだったかと。

はっきりと自覚を持ったのは小学生の頃。

この吃音のせいでこれからの私の人生は試練だらけになっていきます。

 

小学生、中学生、高校生、大学生、社会人。

どの年代でも必ずといって失敗してきたこと。それは、

「音読」「自己紹介」「発表」

 

本の音読では拷問タイムの始まり。特に国語の時間は早く授業が終わってほしいのに、いつまた当てられるかのの恐怖。

盛大に吃った時には、周りから好奇心の視線。誹謗中傷

毎日毎日怯える日々を繰り返す日常に、正直かなり疲れました。

普通に喋れないというだけで、なぜここまで苦労しなければならないのか。

 

大学でもやりやいことはありましたが、吃音という枷もあってか、
ずるずるとただ時間だけが過ぎていきました。

親から高いお金払ってまで行かせてもらい、当時は何も考えてませんしたが今思えば、あの時からこれからの現状を考え、行動に移すべきでした。

親不孝者とはよく言ったものだ。

 

そして就活。地獄の面接。吃音者の関門の一つでもありますね。

面接では何か言いたげそうな面接官。グループワークでは吃る度に何かの用紙にチェックを入れる仕草。常に緊張が解けることはありませんでした

 

吃音のせいで仕事の選り好みもできず、清掃会社に就職しました。

しかし、拘束時間の長い仕事のキツさ。休みもなく、安い給料。吃音に苦しむ日々。

これから先の人生、ずっとこんな感じで年取って生きていくのかなぁと考える日々が多くなり、吃音と仕事のことで将来の不安を悩んでいた時、程なくして

 

「心機一転の出来事が」

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