こんにちは!H.Sです(^^)/
さて、今回は吃音者の中でもトップに入るであろう苦手なこと
『自己紹介』についてお話していきます。
生きていれば自己紹介をする機会は絶対にありますよね。
本来なら自己紹介は、自分のことを相手に知ってもらえるいい機会です。
ですが、吃音者にとっては正に地獄そのもの。
今回はそんな恐怖の自己紹介の機会をまとめてみました。
学校・会社・研修
最初は誰もが右も左も分からない環境。
そんな不安の中、学校でも仕事でも、初日やクラス替え、部署移動で必ず行われる自己紹
介。
ここで第一印象が決まるといっても過言ではありません。
中には、吃音じゃない人でも上手く言えるか心配な人もいるでしょう。
ですが、吃音の人の緊張度は普通の人500%以上あると思ってください!
自分の順番が近くなっていくと、冷や汗と心臓の鼓動が尋常じゃないくらい早くなります。
それぐらい地獄のイベントなんです。辛い
〇〇からきましたH.Sです。よろしくお願いします。
本来ならこれに肉付けされて出身校や趣味、特技、抱負などありますよね。
1分弱いくかいかないかの文章。
たったこれだけの文章でも辛くさえ感じます。
さあ次は自分の出番だ!
「。。。」
スパっと一文字目が出ないんですよねぇ。
泣きたくなります。
そして、その場の変な空気を早く終わらせようと焦ってしまい早口になり、余計に吃ってしまいます。
「、、えー名前は、H.Sです!よろしくお願いします。」
私は最初の言葉に何かを添えることで言いやすくなることに気づき、
今も「えー」「えっと、」「あっ」
を使いながら工夫して話しています。
こんなことしなくても普通にはなしたい(´;ω;`)
無理に出そうとすると唇が震え、喉元が固まり、体が強張ってしまいます。本当に苦しいのです。
なので、自分の話しやすい言葉にして工夫することをいつも心がけています。
面接
アルバイトや就職する場合の面接でも自己紹介は必須です。
人によって場所は様々ですが、
あの独特な静かな空間、面接官の鋭い視線。並々ならぬ緊張感。
すいません。これは何の拷問ですか?という感じです(笑)
また、二人以上での面接もたまにありますよね。
私は盛大に吃り、早く終わらせたいと思い文章も短く薄い内容の返答。
隣の人は、ハキハキとした時間の練られた濃い内容。
面接官にとってどちらを採用したいか誰でも分かりますよね。
自分でも分かります。
あの時の悔しさ、惨めさは今でも覚えています。
緊張しすぎて内容自体はあまり覚えていませんが(笑)
自分の名前が出てくるまでの沈黙。その間の面接官の冷ややかな視線。
これはどこの面接でも変わりませんでした。
この経験から吃音の認知度が低いことがよく分かりましたね。
吃音のことは最初に面接官に伝えてから望むのがいいかもしれませんね。
電話対応
吃音者にとって電話を取るのはとても怖いことです。
会社に勤めている方は分かると思いますが、
「お電話ありがとうございます。〇〇会社の〇〇と申します」とテンプレートが決まっており、それをきちんと言わないといけないからです。
え、自分のペースで言葉を選びたい。。
ですが、友達の電話とは違います。
会社の看板を背負ってますのできちんとした受け答えが肝心です。
私は、
「。。。。。。お電話。。ありがとうございます。株式会社○○の。。。〇〇と申します」
となってしまいます。
電話をしてきた相手は、なんだこの会社はと思っていることでしょう。
そして、会社でも周りの人から変な視線で見られ、上司に注意され、いいところ全くなし。泣きそうになってきます。
電話対応は自己紹介と違った恐怖があります。
それは対応頻度の高さと言葉が選べないことです。
これが一番きつい!!
電話対応が嫌で会社に行きたくないという日もありました。
電話なんてもう受けたくない!!
それが本音ですが現実はそうはいきません。
もし本当に精神的に追い込まれたときは、すぐさま上司に相談し、
電話を取らなくてもいい様に対応してもらうことをお勧めします。
実際にそうしている人もいます。
ストレスで追い込まれては元も子もありませんしね。
名刺交換
名刺交換をする時も、自分の名前を言わないといけません。
名前と会社を言う際に動作も加わってきますよね。
言葉を出すタイミングも一定ではないので非常に苦労します。
名刺を差し出し、最初の文字がなかなか出ず沈黙の時間。
相手が受け取っていいのかどうか、きまずい雰囲気に。
印象は最悪。
何だこの人は。社会人のマナーもできないのかと思われても仕方ないですね。
先輩の付き添いで、相手先と名刺交換。
スラスラ言えず、帰りの車で先輩に注意されることもしばしば。
こんな簡単な名刺交換すらも、吃音持ちだと辛いのです。
吃音のことが深く知れ渡ってないこの世の中では、失笑されることも少なくはありません。
笑ってごまかし、その場を乗り切ることしかできないのが悲しいですね。
まとめ
自己紹介や電話など、こちらから言わないといけない場面になると、どうしても緊張してしまいます。
言葉が出なくて、沈黙になった時に「どうしよう」という感情が生まれて、同時に冷や汗が出てきます。
しかし逃げるわけにもいかないので、その場を耐えるしありません。
吃音者の方で、私と同じ経験した人は多いのではないでしょうか?
逃げることができない場面での恐怖は、吃音者しか分からないことで、普通の方には誤解をされるかもしれません。
自己紹介をする、電話を取るなど、こちらが最後までセリフを言わないといけない場面になると、どうしても緊張してしまいます。
沈黙になってしまい言葉が出ないことが分かると、「どうしよう、やばい」という感情が芽生えてきて心臓はバクバクし、冷や汗が半端ないです。
しかし逃げるわけにはいかないので、本当に苦しいのです。
吃音者の人で同じ経験した人は多いのではないでしょうか。
吃音者にとって、苦しい場面は似たようなことが多いものです。
逃げることができない場面での恐怖は、吃音者しか分からないことで、普通の人には理解しがたいことでしょう。